2017
06.07

山上の沼 (blog,504p)

Category: 村の家にて
村の家がある土地は太平洋岸に直線距離で7キロメートル前後の位置にある「ほぼ平野地」の山側の外れ近くにある農村の一角です。
そのエリアへ通いだしてもう丸4年になりましたが、まだ自分が引っ越す家の周辺もしっかり歩き回ったことが無くて一度も通ったことがない道だらけという状態です。
中でも山側への道程はほとんど踏み入ったことがありません。

今回の滞在中、何度か雨が降ったので畑作業がやれない日があり、車で買い物に出たついでに小雨が降る山裾の道を宛途なくウロウロと走って、家からほんの1キロか2キロばかりの近くに連なる小さい山の辺の道の一本を辿って登って行ってみました。

    山上の沼・1
そうしたらその小さな山の上になんだか絵本か昔の映画にでも出てきそうなきれいな池(沼と言ったほうがいいような感じ)がありました。
ぼくらがこれから住む家は標高20メートルかそこらの位置にあり、そこからこの山の上までの標高差もせいぜい20,30メートルかそこらだろうと思われます。

       山上の沼・3-2
だから小山と言ってもその山上の池沼の堤防のすぐ下まで、なだらかな傾斜地にずっと平らに見える水田が続いています。
こうして山の上に池沼があってそのすぐ下手には水田が広がっているのは多分昔から利用されてきた農業用水だろうと思いました。
と言ってもこの地方は温暖で雨量も少なくない地帯なので溜池がたくさんあるのかどうか?
と思いましたがそう言えばぼくらの家にもっと近い所にもこの地方では有名な池があるし、家のすぐ向かい側の大きい畑に隣接して今は干上がっているようですが昔は小さな溜池だったらしい土地がありますね。

ああそうだ、思い出せばここから一番近い高速道路のインター近くにも2つの割合大きい池が見えました。
そうか、昔は農村の集落、部落がいずれも小さい単位の血縁集落でそれぞれの部落毎に水利権を確保しておかなくちゃならなかったから、溜池はたくさん作られてあったんだな、と、ここまで書きながら思えてきました。

この地方の今年の田植えはもう5月の初旬までに済んでしまったのでこの池沼の水の利用実態は知り得ませんが、これから追々実際に暮らしながらこの地域の生活歳時記を自分の目で確認して歩いてみましょう。

    山上の沼・4
上の写真に見える青いハンドルは池沼の底の方に掘り抜いてある堤防下の田や畑へ水を送る排水用のトンネルの水門を開閉するものに違いないでしょう。(他に考えようがない。)

土堤を歩いているとお地蔵さんがあることが分かりました。そして二塔の石碑が見えました。

        山上の沼・5
片方は紛れもないお地蔵さんでしたがもう片方は何か字が彫ってあるだけの石碑で、石材の種類が違うのかもしれませんがぼくの目にはお地蔵さんよりこちらの方が古い碑のように感じられました。

デジカメ写真を撮った時点ではちゃんと読み取らなかったのですが、町の家へ帰ってパソコンへ画像を取り込んだ後でそれを見ていた家人が「これは溺死、って彫られているよね」と言うので改めて読んでみると確かにそう読めるのでした。

何文字か彫られていますが、ぼくは古文や仏教の素養がないので一番上の文字が漢字の略字なのかまたは梵語文字か何かなんでしょうか?分かりません。
第二文字目からは『溺死精』と読めるようです。

山上の沼・6 山上の沼・7
お地蔵さんの方にも向かって右側に『釋道元○○』という字が彫られていて、左側にも何か漢数字のような彫り込みが認められますが読み解けませんでした。

家人と二人で「きっと昔、だれか子供がこの池沼で溺れて亡くなったことを悼んで肉親か地域の人々かがここにお地蔵さんを建立したんだね」と話し合いました。

ぼくらが今住んでいる町は大都市ですが、町中のいたるところにお地蔵さんが祭られていて、それがずいぶんユニークな姿かたちのものも多くてどのお地蔵さんも地域の人々から大事に世話をされています。(水や花が奉じられているし衣類を着ているものも珍しくない。)

でもこのお地蔵さんと石碑は雑草の中で静かに佇んでいました。

     山上の沼・8
細い道を行けるところまで行ってみようとして山上の池沼まで行き着いたので、自動車の方向転換ができず、池沼の端までバックしてやっと池の縁を先へ進む抜け道へ出られたのですが、車道のどん詰まりに道を遮断する鉄門があってその門柱に嵌め込まれた銘板には『南部上水道・上村配水池』という文字が記されていました。

もしかするとこの池沼の水はぼくたちが暮らす予定の村の隣村=上村の水道水源池なのかもしれません。
そう言えばぼくは村の家の水道の水が、町の家で飲んでいる水に比べてちょっと硬水のような味わいがあるような気がずっとしていましたが、でも例えばこの池沼の水は間違いなく新しい雨水だろうとしか思えないので硬水になることは考えられませんよね。

 ( 2017・6/1記、6/7,up )
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