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2017
12.29

もう一度町で歳末を過ごす (blog,575p)

Category: 町の家にて
歳の瀬も押し詰まりました。
2013年9月にこの『マンガのある農園』のブログを開設して以来、予想をはるかに越える長い年月に亘って村の生活を始めるための環境整備【準備中】の模様をご報告してきました。

今日のブログ写真は全て「ぼくの最良の相棒であり理解者であり助け人である」家人が最近撮った町の家の周辺の晩秋から初冬の景色です。(ぼくたち家族は今までこういう町の環境の中で暮らしてきたのだった)

      京都・1
大幅に遅れた「村の家で暮らすための古い農家のリペアー工事」も完了が近付いてきましたが、年内の完成は無理になり、もう一回だけは長年住み馴れた大都市の住宅地にある町の家でお正月を迎えることになりました。

ぼくはこの町に住みたいと希求してこの町へ来たわけではなかったので、いつかこの町の暮らしに区切りをつけたかったはずなのに「村へ引っ越す」と決めてからは却ってこの大きいけれど巨大過ぎず歴史がある町の規模と形態と風景が自分の生きる過程にどんなに素晴らしい日常を与えてくれていたのかをしみじみと感知感得、反芻するようになりました。

      京都・2
くっきりと春夏秋冬の景色が顕現し、月日の移ろいが多くの祭りや風物詩で彩られて行くこの町の仕組みと構造が、そして人々のいわゆる【かしこさ】がぼくにとっては自分の自由を束縛する重圧であったり好きになれない生き方であったりしたことも多々ありました。

だからぼくはこの町へ来てから40数年間の中のたぶん十分の一位の年月、家族を町の家に置いたまま独りで信州や飛騨などへ出かけて働いて暮らしを支えながら、いくらかは遊行の精神も抱いて生きてきました。

      京都・3
それでもやはりいつでも家人と家族がいるこの町へ帰ってくるしかありませんでした。
ぼくは凡人ですからどんなに憧れていてもとても西行や一遍や芭蕉や出雲のお国や良寛のような人々にはなれません。
それどころか無名の庶民大衆の中から絶えず生まれ出ている「お遍路さん」のような遊行無宿の旅人にもなれませんでした。

ただ、心の中のどこかにはそうした人々の生き方の中にある絶望的に純粋な消滅願望のような根本哲学を(宗教的感覚や倫理観ではなくそれぞれの時代に関わる人々の物理的思考、思索の行き着く果ての虚無的な世界観として)ぼくも理解、醸成してきました。

         京都・4
しかし一方でぼくの心(脳)は徹底的に唯物的な歴史観や世界観、人間解放主義を指向していて、一遍や芭蕉の生き方に思いを馳せながら同時に秩父困民党などの自由民権、一揆、革命運動や現代の反原発、反戦運動などへの興味と共感も募るばかりです。

      京都・5
そして実はぼくのそんな純粋且つカオス的哲学のバックボーンはこの町へ来て暮らすようになってから蓄積された自分なりの知識と経験、思索、研鑽に依るところが大きかったのです。

      京都・6
この町は人口百数十万人が暮らし、日本列島の中心都市であった長い歴史と無意味なプライドにがんじがらめにされている割にどこに居てもいつでもたくさんの木々の緑や黄葉、紅葉にも或いは流れる川の水にも直接触れることができるし、多くの神社仏閣が身近に存在しているし、大学と若者が多く、本屋さんや喫茶店や美術館や図書館、病院や公園がそこここに点在していてたしかに【人の住む町】ではありました。

      京都・7
でもぼくにはそれが自分を必要以上に卑下させる要因となり、ずっとこの町から離れて生きる道を探していました。
それはぼくが生来の田舎者だからなのかもしれませんし、エリートの多い社会環境に対するルサンチマンである自分の強いコンプレックスが反抗心を発揮させてきたからなのかもしれません。

何十年にも亘ってずっとこんなぼくの不安定な生き方と暮らしを支えてくれている家人に感謝をこめて、今日のブログ写真は全て彼女が撮影したぼくたちの町の家のすぐ手が届く範囲の光景で構成しました。
ぼくは複雑な気持ちで暮らしたこの町から、来年2018年の初めにほとんど知る人もいない村の家へ引っ越して行きます。
そこでどんな風に生きて行けるのか、不安と楽しみでいっぱいです。

( 2017・12/24記、12/29,up )
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